6病院拒否、事故女性死亡=救急車57キロ先の病院に搬送(福島)
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福島県矢祭町で交通事故に遭った女性が救急車で運ばれた際、6病院に受け入れを断られ、現場から約57キロ離れた須賀川市の公立病院に搬送後、死亡していたことが18日、明らかになった。いずれも救急指定病院だったが、別の救急患者に対応中といった理由で断られたという。
県警棚倉署と白河地方広域市町村圏消防本部によると、死亡したのは矢祭町の高沢ソメさん(79)。17日午後6時20分ごろ、会社員男性(60)が運転する軽自動車が歩行中の高沢さんをはねた。通行人から119番があり、救急車2台が出動。高沢さんは全身を強く打ち、既に心肺停止の状態だった。
同消防本部は、茨城県の病院を含め6カ所の救急指定病院に電話で計7回受け入れを要請したが、「別の救急患者に対応中」などを理由に受け入れを断られたという。 
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12月18日 時事通信より引用


なぜ、病院は救急患者の受け入れを拒否するのか?

救急隊は6病院に受け入れを要請したが、すべての病院が別の救急患者を対応中などの理由で断わられたとのことである。clpr073-s.jpg

しかも、やっと決まった病院がなんと57kmも離れた場所であったという。
時速60kmで走って1時間、信号などを考えたらそれ以上であろう。

当時、そんなに救急患者がいて対応不可能だったのだろうか?
それとも、事故の被害者が79歳と高齢だったから?
事故直後、すでに心肺停止状態だったから?

原因の一つとして、救急科専門医の不足がいわれている。
日本救急医学会によると救急科専門医は2500人不足しているという。
また、厚生労働省の救命救急センター調査によれば、救命救急センターの専任医師数は平均9.12人(うち救急科専門医4.22人)であり救急科専門医の数が2人以下の救命救急センターが、未だ60施設(34.5%)存在しているという。

救急医療現場は修羅場だ。スピード勝負でもあるし、一瞬の判断が生命を左右する。
どうやら、そういった理由で尻込みし、救急科専門医のなり手がないらしい。
だから、救急指定の病院でさえも「専門外だから」という断わり文句が出てくるのだ。

では、どうすればよいのか?

医師が診療記録を記入する「カルテ」の語源で有名なドイツでは、特別に免除されない限り、すべての開業医に救急業務に参加することが義務付けられており、また、医師職業の規則により、救急に対する生涯研修も義務付けられているという。
また、地域による偏りがないように、行政地域ごとに開業医には定員があるというのだ。

つまり、ドイツのすべての医師は当番制により救急医療を行わなければならず、さらに、ある地域で開業医の定員が埋まっている場合、医師が不足している地域で開業せざるを得ない。
これにより、ドイツではどの地域においても救急時には安心して治療を受けられる。

日本もぜひドイツに倣うべきであろう。日本中のお医者さんには、今以上に忙しくなって大変申し訳ないが、これにより救急科医師不足の問題は解決するし、救急医療の現場で日本中のお医者さんが、「すばやい適切な判断力」や「緊急を要するケガや病気への対処方法」を学んでいただければ、日本医療のレベルアップにもつながるのではないかと思う。

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[2008/12/18 16:44] | 交通事故 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
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コメント
マスコミの医療破壊は大成功
10リットルまでの水しか入らないバケツには、11リットルの水は入りきれません。

1リットルの水がこぼれてしまった事で、周囲の人間が「なんだこのクソバケツ!」と足蹴にしたら、

バケツが凹んで、10リットル入れられたはずの物が、9リットルまでしか入らなくなりました。

…っていうのが、今の日本の医療崩壊(ていうか、マスコミによる医療破壊)の現状。

教訓とかそういう以前の問題。

…。
……。
………。

…マスコミの医療破壊は大成功ですね。
http://punigo.jugem.jp/?eid=495
http://punigo.jugem.jp/?eid=491
[2008/12/18 16:56] URL | 都筑てんが #D5O/1XSs [ 編集 ]
そうれも一理あるが
あなたが言うようにドイツではそういう面もあるかもしれない。実際日本でも少し前までは受け入れて頑張ってきたのだけれど、努力したあげくの逮捕、バッシングなどが最近はやってきてもうどうしようもなくなったのが原因だ。
たとえばアメリカでは過去に交通事故の医療訴訟が多くなりすぎて何処の病院も受け入れられなくなったらしい。仕方ないので交通事故の医療裁判を免除にしたらなんとか元に戻ったと聞く。医療側も危険な綱渡りはしたくないものだ。助かれば当然。何かあってしまえば過失ではないか医療事故ではないかと構えられていてはこちらもたいしたことはできなくなってしまう。
医者も仙人じゃないので、家族もいれば親もいる。犯罪者の汚名を着せられるくらいなら、拒否して卑怯者呼ばわりされてもしかたないのではないのだろうか。
[2008/12/20 11:56] URL | 通りがかりの医者 #LkZag.iM [ 編集 ]
ドイツの医療事情はわかりませんが
冒頭の福島県のような患者さん、「79歳女性。交通事故で心肺停止状態」が救命救急センターに運ばれてくる、と連絡が入ったとします。脳出血・腹腔内出血・骨盤内骨折…などの可能性が考えられるので、それぞれを担当する科(脳外科、一般外科、整形外科、放射線科など)の救急当番に連絡。心臓マッサージに備えて、研修医に連絡。できるだけたくさん集める。来院したら、心臓マッサージ開始。バイタルサインと身体所見チェック。同時に動脈採血・中心静脈ラインと末梢ライン確保、腹部エコーで出血源検索。心拍再開すれば、CTへ。以上の結果から「どう治療すればよいのか」診断が着いたら、対応できる科の医師に連絡。手術が終わればICU管理。
一方、蘇生処置後の状態から「助かる見込みが限りなく低そう」と判断すれば、一般病棟の個室へ。家族と一緒にすごしてもらい、いわゆる「看取り」コースへ。
これがいままで経験した、「交通事故で心肺停止となった患者」への処置です。ドイツでは、冒頭の福島県のような患者さんににどう医療を行うのでしょう?開業医の施設では、運ばれたとしてもまず助からないと思います。医療事情がわからないので断言できませんが。
ドイツと日本では、患者が医療サービスに求めるレベル・医者に要求する内容・死生観、いろいろなことが違います。日本がドイツに倣ったとして…おそらく「救急時も安心して医療うを受けられるようにはならない」と思います。
[2009/01/03 03:08] URL | ぶう #- [ 編集 ]
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